基本情報をすっ飛ばして応用情報技術者試験に受かる方法

平成22年度春期試験の応用情報技術者試験に合格しました。得点は応用情報技術者試験合格!という記事で書いたとおり、午前得点が72.50点、午後得点が83.00点でした。自己採点は怖くてしていませんでしたが、想像していた点数よりはかなり高かったです。(というか、合格するとは思っていなかった)

タイトルの通り、僕は基本情報技術者試験を受けたことがありません。ただ、情報分野の知識が全くないというわけではなく、情報系の大学の3年生なので、情報分野の知識とプログラム経験がわずかながらありました。そのため、この記事は初心者の人には全く役に立たないかもしれません。とはいえ、受験当時の僕は、まだオブジェクト指向言語に触れたこともなく、デッドロックすら知らないくらいだったので、必死に勉強すればその差を埋めることは不可能ではないはずです。

話が前後しますが、基本情報をすっ飛ばして応用情報技術者試験を受けようとした理由は3つあります。まず1つ目は、友達が(昨年秋期に基本情報に合格して)応用情報を受けようとしていたこと、そして2つ目は「やる気のあるうちに頑張りたかった」ということです。なにせ、年に2回しか行っていない試験です。基本情報に受かったとして、集中力の続かなくて飽きっぽい僕が勉強を続けられるわけがない。それだったら、応用情報に最初から申し込んで、落ちたらその悔しさをバネに再受験、受かったらラッキー、というスタンスで挑もうと思ったわけです。

そして最後の理由が、http://d.hatena.ne.jp/tek_koc/20100110/1263097202という記事を読んだこと。この記事を書いた方は情報系の大学生で基本情報を取らずに応用情報に受かっていました。僕よりもこの方のほうがプログラミング知識がありそうなことが若干気になりましたが、当時はとても心強い味方でした。

僕が実際に勉強を始めたのは試験のおよそ1か月前の3月14日で、そのときのテキストは友達に借りた基本情報技術者試験のものでした。(証拠)それからも毎日何時間も勉強した…というわけでもなく、実際にちゃんと勉強した日数は14日間くらいでした。(実際は往復2時間の通学時間に問題集をパラパラ見ていたので、もう少し長いと思いますが)

このとき、テキストとしては以下のものを使いました。
まず1冊目。読み物感覚で読み進めていきました。分からない語句もいくつかありましたが、全部覚えられなくてもどんどん次に進んでいきました。

やさしい基本情報技術者講座 2010年版

やさしい基本情報技術者講座 2010年版

2冊目は移動時の確認用。正直これだけだと心細いですが、問題を数問やったり、ちょっとした語句の確認には良い感じでした。ここに出ている過去問のいくつかは本試験でも出題されました。大学のセンター試験とは違って、過去問も出題されるんですね。

ポケットスタディ 応用情報技術者 (情報処理技術者試験)

ポケットスタディ 応用情報技術者 (情報処理技術者試験)

3冊目は問題集。とにかく集中力が続かないので、1ページやったらすぐに答え合わせできるものを選びました。これは問題があって、次のページに解答がついてあるので、答え合わせが非常にやりやすいです。間違えた問題をもう1度やり直すという時間はありませんでしたが、間違えた問題についてはブログのほうで適当にコメントを書いてました。

テキストを選ぶときは前述のhttp://d.hatena.ne.jp/tek_koc/20100110/1263097202という記事と応用情報技術者試験に合格するために - nobody wanna knowという記事を参考にさせて頂きました。勉強法についても同様で、「ひたすら問題を解く」ということだったので、僕もひたすら問題を解いていました。2冊目のテキストの説明で書いたように、過去問がそのまま出題されることもあるので、これはとても良い勉強法だと思います。

一方で、午後試験についてはほとんど対策をしませんでした。試験本番まで問題を見たことがなかったくらいです。ただ、選択問題があるということだけは知っていたので、どの問題を選択すると楽なのかという情報だけは集めていました。実際のところ、プログラミングを少しやったことがある人であれば問2のプログラミングは得点源。さらに、午前問題の知識を応用させれば、問4のシステムアーキテクチャ、問9の情報セキュリティあたりもできそうです。あとは、できるだけ常識だけで解けそうな問題を選んでいきました。なお、午後試験については別途記事を書いたのでそちらも良ければ見てください。(僕が応用情報技術者の午後試験を突破できたわけ)

かなりグダグダになってきたので最後にまとめます。

  • 実際の合格者のアドバイスはかなり参考になった。
  • 基本情報をすっ飛ばして応用情報技術者試験に合格するのは可能(※プログラム経験は多少必要)
  • 対策は午前を重点的に。問題集をひたすら解く!
  • 午後はなるようになる。

僕が合格できたのは、少しの勉強と、大きな幸運と、顔も知らない方々の記事によるものだと思っています。特に、最後の1つは大きいものでした。いろいろなアドバイスをネット上に残してくださった方々にはただただ感謝です。