終わらせたくない物語がここにある - とらドラ10巻

とらドラ10! (電撃文庫)

とらドラ10! (電撃文庫)


※軽くネタバレしてます。あらすじ読んでる人なら大丈夫かな。


これほど完結してほしくない物語はなかった!


確かに、何巻もフダグダ続けられるのは嫌です。
・・・が、彼ら彼女らの青春がここで終わってしまうと考えると本当に寂しかった。
できることなら、もっともっと彼ら彼女らの活躍を見たかった。
そんな微妙な心境で迎えたとらドラの最終巻。


あらすじで"ついに完結"と書くのはネタバレのような気がしてしまいますが、
まあ読んでる人にはだいたい予想できたことだから良しとしておきましょう。
アニメも最終話で最終巻の内容までやってしまう勢いですしね。
原作とほぼ同時にアニメも完結するのって、結構珍しいパターンなんじゃないかな?


内容のほうは、最終巻に相応しい内容だったかなあと。
この本は"超ド級ブコメ"ということになってますが、若者たちが様々な問題に対して、
悩んで、悩みぬいて、立ち向かっていく。そんな成長物語みたいな面もあったのかもしれません。


読み手にその行動が理解できないなんてこともありましたが、
実際の高校生活を振り返ってみると、そんなよく分からないことばっかりでしたしね。
そこらへんのもどかしさも含めて、このラノベがアニメ化するまでヒットしたのかなと。


何にせよ、こんな青春送ってみたかった。
1巻を読んでいた当時は純粋にうらやましかったんですが、最近はちょっと寂しいですよ。


最後に、竹宮先生とヤス先生、お疲れ様でした。新しいシリーズも首を長くして待ってます。