「SH@PPLE―しゃっぷる―3巻」感想
SH@PPLE―しゃっぷる―(3) (富士見ファンタジア文庫)
- 作者: 竹岡葉月,よう太
- 出版社/メーカー: 富士見書房
- 発売日: 2008/09/20
- メディア: 文庫
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「男女入れ替わり」ラブコメ。僕の大好物。
以下、ネタバレ注意。
「雪国♂の女装、バレちゃった!?」なんて展開でありながら、すごく安心して読めてしまった自分がいます。話がどう転ぼうとも、舞姫と雪国の2人なら何とかなりそうな気がするんですよねー。3巻では2人の入れ替わりが恐ろしいくらいスムーズになってますし、2人に不可能はないんじゃないかと。
それよりは、雪国の招待を蜜にバラせないのがもどかしくて、もどかしくて。読んでるほうとしては、「もう教えちゃってもいいじゃん!」なんて思ったりもするわけですが、それをバラせないのが「入れ替わり」の面白さでもあるわけで。
――言うべきか。
――「窒息して」とこの口で。
この回想なんて、もう!
ただ、最後には雪国が「雪国として」蜜と会話をしています。相変わらずいろいろとややこしい関係になっているわけですが、蜜は間違いなく「雪国の中身」を好きになったわけで、読み手としては安心してみていられるかなぁ。どうやって2人の距離を縮めていくのかが問題ですよね。
また、新キャラもなかなかいい味を出してました。まさか、おばあちゃんが話に関係してくるとは。今回は小学校の頃の出会いを演出したり、電話を不通にさせてイベントを起こしたりと、ある種のトリガー的役割をされてました。
古葉さんに関しても「また雪国か」という感じとはいえ、いいキャラをしてました。事情を良く知らないのはちょっとかわいそうでしたが、これからも頑張ってほしいところです。あとは、舞姫のほうの話ももうちょっとほしいところ。
最後は、気になるところで終わってしまいました。そろそろ、身近なところで秘密を知る人が増えるのかな。「X氏」が誰で何の目的でやっていて、この問題をどう回避していくのかは気になるところです。