「嘘つきみーくんと壊れたまーちゃん6」感想

1巻を読んだときの衝撃は忘れない。


今でこそ、いろいろと耐性がついてしまって、以前よりは安心して読み進めることができますが、1巻は本当に衝撃的でした。「このイラストかわいいなー」なんて軽いノリで入ったのが良かったのか、悪かったのか。1巻を読み終わったときには冷や汗タラタラの心拍数5割増しでしたよ。


当時は続刊が出るとは思いもよらず、こんなに長期シリーズになるとは夢にも思わず。1巻のあの状況からよくここまで話をつなげてきました。今回も最後まで目の離せないお話です。


そして、「ジアース」だの、「テクマクマヤコン」だの、随所にパロディが炸裂。ターゲットが全然絞られておらず、まるで無差別攻撃ですよ。笑えない展開のはずなのに、パロディに気づくと「クスッ」と笑わされちまいます。登場人物のキャラがアレなためか、無理矢理に詰め込んだ感じもしなくてグッド。


以下、ネタバレ注意


で、この終わり方はなんですか?読み手の僕も「事件慣れ」してきてしまった今日この頃ですが、この終わり方には痺れましたよ。「今回の事件もすっきり終わるだろう」みたいな甘えが頭の中にあったんだろうなぁ。油断ならない作品です。


そんなわけで、続刊を希望。あとがきに「次回作にご期待ください!」なんて書いてあるけど、7巻は出る・・・んだよね?これで終わりってのもないわけじゃないだろうけど、何だかんだで今までの事件全てを暴いてきただけに、これだとちょっと物足りないというか、モヤモヤ感が残るかなぁ。