「女帝・龍凰院麟音の初恋」感想

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最初の1ページとの落差がひどいなぁ。


以前から風見周先生のブログをちょいちょい見ていて、「この先生の作品も読んでみたい!」と思っていたので、新刊発売をきっかけに買ってみました。ラブコメたっぷりな感じのするあらすじに、感動的なラストシーンが待ってるかのような書き出し。


内容は「超ライトノベル」といいますか、「ライトノベルの中のライトノベル」といいますか。ライトノベルをパターン化したら、まさにこんな感じという出来になっています。ですが、残念ながらそれだけ。どこかで読んだことがあるような展開になってしまっていて、いうなれば、起承転結の「転」がない感じ。


この作品のスパイスは「巨乳好きな主人公」と「1ヶ月間の記憶喪失」になると思います。ただ、「おっぱいおっぱい」とここまで叫ばれると、正直ドン引き。それまでに、おもしろい話やパロディがいくつもあっただけに、もったいないですよ。


そして、肝心の記憶喪失のほうも今のところ*1うまく生かされてない気がします。これがすんなり1巻完結の作品であれば悪くない出来ですが、シリーズ化前提の作品としてみると微妙といわざるを得ないです。


最近はシリーズ化前提で、主要なキャラクターを出しきるまでに何巻もかける作品があるけど、これってどうなんでしょうか。個人的には最初の1巻くらいはきれいに終わっててほしい。続編がでるときに「え?あの作品の続きが読めるの?」と思えるくらいがちょうどいいんですって。


それにしても、目視だけでバストサイズが分かっちゃう人って2次元世界には何人いるんだろうね。なんか、いろんな作品で見る気がするんだけど、これって気のせい?

*1:2巻以降化ける可能性がないわけではない