罵倒されても心地よい - 俺の妹がこんなに可愛いわけがない3巻


罵倒されるのがだんだん気持ち良くなってきたから困りますね!


最初のうちは、どうも妹の上から目線なところが正直苦手で、
こんなに面倒を見てるんだから、もう少し可愛げがあっていいのにと思っていましたが・・・。
シリーズも3巻目になって、だんだん罵倒されるのも心地よくなってきましたよ。


妹の思考を何となく理解できるようになったというのが大きいのでしょうか。
いわゆるツンデレとはまたちょっと違って、むしろツンツンなくらいなんですが、
不思議と嫌な感じはしないんですよね。兄と妹の微妙な距離感がいいなあと。



身内へのオタクバレやコミケ、さらには児童ポルノ禁止法まで題材にしてきたこのシリーズ。
正直、そろそろネタ切れかなあと思っていましたが、まだまだネタはありましたよー。


以下、ネタバレ注意


今回はネット上で話題になったケータイ小説です。
実際の編集者が考えた編集者が登場するだけあって、かなりリアルな話になってるなあと。
2巻の児童ポルノ禁止法よりもうまくまとまっていたと思います。


そしてもう1つ。妹が書いたケータイ小説に兄がした疑問、

「なんでこんなクソ女に、ここまでしてやんの?」


に対する妹の返答が・・・

「そりゃ……」
「……好きだから、じゃん?」


作品には作者の気持ちが現れるといいますし、つまりはそういうことですよね!
何にせよ、第三章の妹とのクリスマスデートの話は最高でした。