「とらドラ!8」感想

とらドラ!〈8〉 (電撃文庫)

とらドラ!〈8〉 (電撃文庫)

この月発売の電撃文庫で書影がないのは、とらドラ!だけ。ってなんでだろうね。*1

そんなことはさておき、続きが気になる「とらドラ!」もついに第8巻。
大学生になって初めて読んだわけですが、だんだんとむなしくなってきました。受験勉強をほったらかして「とらドラ!」第7巻を読んだのも苦い思い出なわけですが、青春している彼ら彼女らがだんだんとまぶしすぎて・・・。あー、もう何もいうまい。


以下、ネタバレ注意。


まさか、再び焦らしプレイをくらうとは思わなかった!!


「2人の女の子に同時に告白されて、その女の子同士が知り合いだったから、両方断らざるを得なかった」


なーんて、ふざけたようなうらやましいお話を聞いたことがあるわけですが、竜児もまさにそんな状況。というか、それよりもっとひどい。


シリーズ開始当初は、大河も竜児も「好きな人」と結ばれるのかと思っていたわけですが、そう簡単にいかないのが「とらドラ!」のすごいところ。揺れ動く曖昧な気持ち、交錯するそれぞれの思惑がおもしろくもあり、もどかしくもあるわけです。


最後に、竜児は大河のすべてを知ります。それをなんとかごまかしてしまうわけですが、その後どうなるのか・・・。竜児よりも全てを見ているはずの読者の僕でさえ、解決策は思いつきません。みんながハッピーになれるといいなぁ・・・。


それにしても、修学旅行の行き先が変更になった理由には笑った。こんな展開でも笑えるところが何か所もあるのがすげーわ。

*1:2008年8月12日までは書影が表示されませんでした。